県内温泉、朝ごはんプロジェクトの取組で当地咲花温泉旅館協同組合の皆さんが、吟味に吟味を重ねて四季に合わせた4品の朝ごはんメニューの試食会を開催し試食させて頂いたので私の感想を一言。
春は五泉の絹乙女(里芋:皇室献上品)を茹でてすりねった中に、地元の味噌や醤油味で仕立てた一品。私たちが常々頂いている芋味噌とは少し違い、すりねってあるのが特徴、口にするとしっとりとした優しさと田舎のあたたかさを感じごはん(地元名水に育ったこしひかり)がすすみ、おなかが落ち着きます。
夏は、地元酒蔵(近藤酒造、金鵄杯酒造)の酒かすをイカの塩辛にブレンド、こくが深く、しょっぱすぎず、甘みも感じるまろやかな仕上がり。いつも頂いている塩辛とは、比べ物にならないおいしさ。夏ばて気味でも食欲をがそそられ元気になるでしょう。はっきり言ってうますぎる!
秋は、大根おろしに茎菜の塩漬けか、野沢菜漬けをみじん切りにし、食感を出すために五泉のレンコンを細かくきざみ唐辛子の輪切りを少しくわえて炒め味付けした絶妙の一品。一見おから料理かと思いきや、大根おろしを炒めた一品、初めて頂いたが、シャキシャキ感がたまらない。どんぶりご飯にドーンとぶっかけてガバッと食べたくなるほどご飯がすすむ品。これを食べると誰もが絶対癖になり抜けられなくなりそう。
冬はシンプルイズベスト。五泉のねぎを5cmくらいにぶつぎりにし、少しコゲがつくまで焼き上げる、その上に地元のゆず味噌とねぎの青味の部分の細かい千切りを少々のせた一品。なんだネギかと思いきや、口に入れたとたん想像しなかった焼きネギの甘さとゆず味噌があいまって、ごはんに合う合う。
冬、雪が靜に積もる中で、雄大な阿賀野川の景観を眺めながら朝ごはんにこの一品を食べたら誰もが朝ごはんに感謝するだろう。